子犬がリードを噛んでしまう様々な理由
こんにちは。
Bowoneの清水です。
当店にご来店下さるワンちゃんで、飼い主さんが商品を見ている間に、リードをハムハムと噛んでいる子をたまに見かけます。
今日の記事では、なぜリードを噛んでしまうのかについて、書いていきたいと思います。
~ワンちゃんがリードを噛んでしまう様々な理由~
ストレス発散でリードを噛む
冒頭でも書きましたが、飼い主さんが商品を見ていたり、何か他のことをしている時に黙々とリードを噛んでしまうワンちゃんは、おそらくストレスを発散させるためにリードを噛んでしまうのかと思います。
ワンちゃんからすると、「ボクとのお出掛け中(お散歩中)なのに、なんで僕と遊ばないで、他のことをしているんだろ?」と思っているかも知れません。
あわせて、初めて訪れるお店の店内となると、不安も重なり、余計にストレスを感じる事は当然ですよね。
飼い主さんと遊んでいるつもりでリードを噛む
これも当店の店内でのお話ですが、飼い主さんと僕が話をしている時に、ワンちゃんがリードを噛んでぐいぐいと引っ張っている事もあります。
この場合は不安やストレスではなく、おそらく「そんなオジサンと話してないで、ボクと遊んだ方が楽しいよ!」と言っているのかも知れませんね。
きっと、飼い主さんとロープの引っ張りっこをしているつもりなのでしょう。
興奮してリードを噛む
近隣のドッグランのある大きな公園でのお話ですが、大型犬のワンちゃんがリードを噛み頭をブルンブルン!と振り回しながら歩いている光景を見たことがあります。
この場合は、前述の理由とは違い、「よーし!思いっきり遊ぶぞ!」と言うような興奮状態にありリードを噛んでしまっているのかと思います。
単にリードが気になって噛む
また、神経質なワンちゃんの場合、単に気になってリードを噛んでいる子も見かけます。
おそらくリードが長すぎてワンちゃんの体に当たったり、歩くのに気になり噛むのでしょう。
お散歩に不慣れでリードを噛んでしまう
お散歩デビューしたての子犬や保護犬だったワンちゃんに見受けられることですが、恐怖心や外の刺激に慣れなくて、リードを噛んでしまう事があります。
また、リードを装着していなくても、「リードはボクを拘束する嫌な物」だと思い、噛む場合もあります。

歯が気になってリードを噛む
主に子犬に見られる光景ですが、これは噛めるものであれば、リードじゃなくても構いません。
うちの子は、革張りソファーのひじ掛け部分を噛み噛みして、ソファーをダメにしましたし、
別の子はコーヒーテーブルの四隅をカジカジして角を丸めてくれました。
ワンちゃんの歯は、28本あり、犬種や成長スピードの違いで個体差は有りますが、生後約8週間で乳歯が生えそろいます。
また、乳歯が生えそろってから、約4~6か月後に永久歯に生え変わり始め、約7~1歳くらいで永久歯が生えそろいます。
歯の生え変わりの時期は、どうしても歯茎がかゆくなり、さまざまな噛む物の一つとして、リードも噛んでしまいます。
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~リードを噛んでしまう原因別の対処方法~
ストレス発散でリードを噛んでしまう場合
ワンちゃんがストレスからリードを噛んでしまう場合、そのストレスの原因を見極め、根本からストレスを取り除いてあげる必要があります。
運動不足のストレスならじゅうぶんな運動をさせてあげます。
お引越しや生活環境の変化が原因なら、ワンちゃんが落ち着けるように、飼い主さんのお古のブランケットやタオルケットをケージやサークルに入れてあげ、安心できるようにしてあげます。
あと、気を付けなければいけない事は、躾方法です。
トイレに失敗したり、ドアチャイムに反応して吠えたときに、大きい声でワンちゃんの名前を呼んで叱る。これは良い躾方法ではなく、間違った躾方法です。
これでは余計にストレスが溜まるばかりで、一向に改善は出来ません
僕も子供のころ、母に大きな声で名前を呼ばれ、「TVばかり見てないで、早く宿題をしなさい!」と叱られましたが・・・。それは違いますね。
そんなことはさておき、叱って教える躾は問題行動の改善にはならず、褒めて教えるトレーニングの方が根本的な解決につながり、ワンちゃんと飼い主さんの良い関係を築く最適な方法です。
飼い主さんと遊んでいるつもりでリードを噛む場合
飼い主さんと遊んでいるつもりでリードを噛む場合は、[リードは噛んではいけない物]として教えなくてはいけません。
お散歩前の玄関等で、遊んでいるつもりでリードを館得しまう場合は、一度ワンちゃんの口からリードを離し、飼い主さんの背後にリードを隠し見えなくします。
そして、ワンちゃんにその場でお座りか伏せをさせ、興奮が収まるのを待ちます。
ワンちゃんが興奮状態のままで飼い主さんの言う事を聞かない場合は、一度室内に戻り、興奮が冷めるのを待ちます。
そしてワンちゃんの興奮が冷めたら、もう一度リードを付けますが、この時再度興奮してリードを噛むようなら、同じことを繰り返します。
ワンちゃんには「リードを噛まず、おりこうにしていればお散歩に行けると言う事を覚えてもらわなくてはいけません。
また、リードを引っ張りロープと勘違いして遊ぶワンちゃんには、お散歩前にリードを付けた状態で、おもちゃのロープで引っ張りっこをして噛む欲求を満たしてあげるのもよいと思います。
興奮してリードを噛む
興奮している時にリードを噛んでしまうワンちゃんは、飼い主さんと遊んでいるつもりと同様です。
屋内なら、〈遊んでいるつもり〉で前述したことを繰り返します。
逆に今度は屋外で、ワンちゃんの大好きなドッグランに早く行きたくて大興奮しているようなときは、その場で立ち止まり、リードを口から外し、ワンちゃんの口にリードが届かないように短く持ちます。そしてお座りか伏せをさせ、ワンちゃんの興奮が冷めるのを待ちます。
絶対にやってはいけない事は、ワンちゃんを無理やりコントロールしようとして、力強くリードを引っ張ったり、頭や体を叩く行為です。
リードを強く引くと、頚椎や背骨を傷めることになりますし、頭や体を叩くとワンちゃんが恐怖で攻撃的になってしまう事がありますので、絶対にやってはいけません。
単にリードが気になって噛む
狩猟本能のあるワンちゃんは、動くものに興味を示しやすいので、リードが長くユラユラしていると気になって噛むことがあります。
そんな場合は、リードが首の後ろで少したるむ程度に短く持ち、気にならないようにしてあげましょう。
ワンちゃんがリードを噛むからと言って、ピンと張るようにリードを持ってしまうと、ワンちゃんの首を絞めてしまうので注意してください。
小型犬の場合はより注意が必要で、リードを短く持ちすぎないようにしてください。
お散歩に不慣れでリードを噛んでしまう
お散歩に不慣れでリードを噛んでしまう場合は、お散歩コースを変えてみましょう。
お散歩に慣れていないワンちゃんを、車通りの多い道や、人の多い公園を歩かせるのは不安や恐怖でしかなく、お散歩が嫌いになってしまう事があります。
まずはお家の周りを一回りしたり、なれてきたら徐々に距離を伸ばしていきます。
その際も、なるべく人通りの少ない道を選び、ワンちゃんが安心してお散歩練習が出来るようにしてあげます。
歯が気になってリードを噛む
子犬がリードを噛んでしまう理由の多くが歯の入れ替わりで歯茎がムズムズかゆいためです。
この場合、むやみに叱らず、リードの代わりに噛むおもちゃを与えることが大切です。
トレーニングとしては、噛んで良い物(おもちゃ)噛んじゃダメな物(リード、小指 人の手など)をしっかり区別できるようになってもらう事が大切です。
お散歩の途中でリードを噛んでしまう場合は、噛んだら一度立ち止まり、ワンちゃんがリードを離したら、その都度思い切り褒めてあげましょう。
ワンちゃんにとって、飼い主さんの笑顔が何よりのご褒美です。
フードやオヤツで気をそらすよりも、ずっと効果的ですよ。

ワンちゃんがリードを噛む理由は様々ですが、何が原因なのかを早く探り、原因を根本から解決してあげると改善が早くなります。
どんなトレーニングでも同じですが、むやみに叱らず、トライして出来たら思い切り褒めてあげる。
フードやオヤツで気を引く事も出来ますが、そうすると「○○したら(リード噛んだら)オヤツがもらえる!」と間違って覚えて」しまう事もあるのできを付けてください。